MOTTAINAI倶楽部

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ヒト

2024.06.05

老いを楽しめば生き方が変わる

飯綱町普光寺の阿弥陀寺 住職 ビハーラ僧
久遠 峯志(ひさとお みねし)さん

学生時代にバンドマンを志すも病気で断念。教員を定年で退職した後は、イベントでのサックス演奏や楽器指導を行う。寺内に音響設備を備えジャズライブなども開いている。

往生に向かってプラス思考で考えるのが仏教

「生老病死」は、仏教の言葉で人に定められた免れない四苦。このうち老」と「病」はマイナスのイメージが強いが、これをプラス思考で考える拠り所が仏教。
飛行機は、離陸時がもっとも勢いがある。勢いがなければ飛び立てない。人の死は、飛行機の離陸と同じ。勢いよく飛び立って、次の世界で生きるのが「往生」。仏教は、往生に向かって生きていく教え。

老いを楽しむのが上手な生き方

坊主の役割は、亡くなった後にお経をあげることではなく、生き方を教えるのが本来の役目。生死(しょうじ)を自分のこととして、「老い」と「死」に上手に向き合う心の持ち方が大事。老いを恐れるほど「苦」になる。老いに苦しむのが「下手な生き方」だとすれば、老いを楽しむのが「上手な生き方」。

新しいことをはじめよう

昨日できたことが、できなくなっていくのが「老い」。昨日できなかったことが、できるようになるのが「若さ」。人の脳は老いることが無く、どんどん生まれ替わっていく。新しいことをやると脳が活性化して元気が出る。
新しいことに挑戦したり、楽しいことを計画したり、プラス思考を持つことで生き方が変わる。年をとってから新しいことをはじめるのが、どんなに良いことか。楽器を手にするのも良い。はじめて触れ、音を出すだけでも、やりはじめがおもしろい。

浄土真宗本願寺派 阿弥陀寺
(長野県飯綱町普光寺字飯綱堂2081番地)