極めつづけるこだわりの銘品・人物を
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2024.10.24
地域に頼られて四半世紀
「りんごのまち」担う丸茂ファーム
丸茂ファーム代表 小林茂和さん
農家になって25年。年間を通して、りんご12品種をはじめ、ぶどう、もも、すももなどの果樹と水稲を栽培しています。信州の環境にやさしい農産物認証(長野県認証No.30-00065)と、土づくりと化学肥料・化学農薬の使用の低減を一体的に行う農業生産を計画し、知事からエコファーマーの認定(認定番号 長野-118)を受けています。
丸茂(まるしげ)ファームがある飯綱町は、丘陵地帯一面にりんご園が広がる全国でも屈指のりんご産地です。標高が高く昼夜の気温差が大きく、雨が少ないため、実が引き締まり濃厚な味わいになります。
りんごの王様と呼ばれる「サンふじ」は、晩秋の霜が降りるごとに熟成していき、甘味・酸味・食感のバランスが良く、他の品種よりも日持ちがすると人気です。
地域に頼られ面積8倍
高齢で引退する地域の方々などから頼まれて、耕作面積は当初の8倍に増えました。周囲の荒廃地も利用して積極的に地域の環境維持に貢献していますが、規模を拡大して作業効率を上げようとしても手が回りきらないのが悩ましい現実だそうです。
気候変動と物価上昇が悩み
近年は、天候の影響が大きく、農産物の生育が変わってきたと感じているそうです。昼間は暑すぎ、夜は多少気温が下がるものの、以前ほどの温度差が感じられないとか。また、資材費や燃料費が年々高騰し続ける一方で、販売価格は思うように上がらず原価に合わなくなっているのが悩みだそうです。